今回、監督兼池添役を務めさせて頂きましたin the pink主宰の日野一七です。
Team-in the pink-は2018年の11月に立ち上がった団体であり、過去に中野や笹塚の小劇場で舞台公演を行ってきました。しかし、2020年の新型コロナウイルス蔓延の影響により予定していた舞台公演が中止となり、活動自体が出来なくなりました。
そんな中、何らかの形で作品を作り上げたいという想いが強くなり、今回YouTubeを通して短編映画を公開する運びとなりました。
僕らは新型コロナウイルスによって公演が中止になるなどの影響を受け、辛い日々を過ごしました。
世の中は、就活氷河期へと突入し、大学や仕事の形態もオンライン化となり、人々の生活に多大な影響を及ぼしました。生活が一変し、辛い思い・苦しい思いをされた方もいることでしょう。
僕らはそのような辛さや苦しさを誰かのせいにしがちです。
ですが1番の"悪"は人や国ではなく、ウイルス自体です。人が人を嫌って罵って、偏見をもち差別をする。それは国単位でも行われ、人のいがみ合いは国のいがみ合いへ発展します。見えない暴力が日々誰かを傷つけています。
そんな現状を可視化したのが今作品です。
"どうか大切な人をウイルスのせいで恨まないで欲しい、失わないで欲しい"
"大切な人をウイルスから守ってあげて欲しい"
そんな思いで、作品を作りました。
どうか最後まで見てやってください。
伝わる何かがきっとあるはず、、。
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脚本兼後藤役を担当しました、インザピンク主宰の立田です。
積み重ねられた歴史や進み続ける時代の背景には、形に残らない差別があって、目に見えない暴力があって、その当事者達はうっすらとVeilに包まれて他者からは見えづらくて、昨今それが顕著に浮かび上がってきたように感じられ、人の目に届くことが少ないモノを描きたいと思い、『Veil』という作品を執筆しました。
作品なので虚構ではありますが、その中にリアリティがあって、そのリアルは日常生活を送る上ではあまり気に留めないモノですが、誰もがその芽を持っていると思います。そのリアルは差別のことを言っているのですが、日本においては人種差別や宗教差別などがありません。つまり、日本には特定の差別対象になることが他国に比べて少ないので、人の何かを見出すのだと思います。
その差別というのは、人間の幸福感につながるものだと思います。誰かを見下すことによって、自分の方がマシだという幸福感を感じるのです。いじめなんかは、まさにその典型だと思います。いじめっこも、それを見て見ぬ振りをする人も同じです。そして、コロナ差別にもまた、同じものを感じます。先入観や表面だけでしか判断せず、本質を見ようとしない人間が引き起こすものです。
というクソリアリズム的なことを言いましたが、何が言いたいかというと、我々製作サイドとしては、この『Veil』の主題に関わらず、あらゆる局面の同じような出来事が、良い方向に進めばと願って作った作品です。多くの人に見てもらいたい作品です。
ちなみに次回作は、なかなかの○○ストーリーです。お楽しみに!
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