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主宰挨拶〜REM-LOVE公開に向けて〜



 監督兼シュン役を務めさせていただきました日野一七です。


短編映画『REM-LOVE』が公開されたということで、主宰挨拶をさせて頂きたいと思います。

 

まずご視聴してくださった方、誠にありがとうございます!!!


今回の撮影は歴史にも記憶にも残る作品となりました。


照明機材や望遠カメラなど新しい機材を揃え、スタッフも増員させた今回の撮影は前回までの撮影に比べ大幅に映像の質が上がったものになったと思います。

しかし完成までには数多くのハプニングと悪戦苦闘がありました。


なんといっても1番大変だったのが、海の撮影です。台風の次の日で波が大幅に荒れた日や寒空の下、雨が降ってきて繋がりがおかしくなった日などを繰り返し、追撮を行いました。撮影用iPhoneが波に攫われ、翌日ロケ場所から3km離れた砂浜で見つかったこともありました。海は常に僕らの想像のはるか上を超えてきました。


また部屋のシーンは機材の拡充と理想演出に対し、撮る側の技術が追いつかず、予定よりも多くのテイクを重ね朝から晩まで箱詰めなんて日もありました、、。


そんな過酷な2ヶ月半に及ぶ長丁場を乗り越えた後、小さい1つ1つのバラバラなピースが大きな1つの短編映画に変身していく編集期間の過程は、舞台の通し稽古ような喜びと興奮がありました。


Team-in the pink-短編映画第三弾『REM-LOVE』の幕は上がりました。僕らの出せるだけの力は出し切りました!常に上を、常に理想系を追い求めて妥協は一切していません。

より多くの人にご視聴していただけることを願います。


p.s. こっから本題


演出については、夢と現実・未来と過去を対比対象としてわかりやすく描くことはせず、境界線が見えないような、一貫してずっと続いていく良い意味で気持ち悪い作品になることを目指しました。(シーン転換や夢から目覚める画角設定などはある種の繋がりや一貫性があります。それはシュンの『俺はまたここに戻ってくるのか』というモノローグにも繋がります。)

あくまでも抽象作品、人それぞれに解釈があって欲しいと思い、作った作品なので、細かい演出に対しての意図は敢えて記しません。


シュンの役で意識したことは、行動には必ず目的がありますが、その目的を意識しすぎないことです。生きているのではなく、生かされている感覚に少しでも近づきたいと思い、衝動的で動くことを意識しました。また心情や状態の変化をモノローグや佇まいでも表現し、翻弄される主人公像を分かりやすくしました。


長くなったのでそろそろ終わりにします!!


次回作もまた違ったジャンルに挑戦するので、お楽しみに〜!!


以上日野一七でしたぁぁぁ。



 

脚本兼レム役を担当しました、インザピンク主宰の立田です。

 

数多ある短編映画の中から、この『REM-LOVE』をご視聴いただき、誠にありがとうございます。

 

作品解釈といきたいところですが、脚本を書いた人が多くを書きすぎるのは、この作品においては野暮なのかもしれません。

というのも、初稿段階からスタッフに「意味がわからない」と言われた『REM-LOVE』には、明確な「答え・分かりやすさ」を台本上に提示しておらず、言い換えれば、作品内の不明瞭な点は皆様の想像力におんぶにだっこ作品となっております。

なので、作品解釈ではなく、こだわりを持った点を記します。

 

それは、美人になるための化粧の練習です。特にアイシャドーの配色です。

いや、これは立田のレム役のこだわり第三位でちた。てへ。

 

脚本上のこだわりについて書きます。以下ネタバレ要素あります。

 

この作品を究極的に簡略化すれば、元カノを忘れられない男の話です。

執筆中はこの題材を、二作目Cocoronのように日常っぽく描くのは面白くない(ここでの面白くないは、二作目を否定しているわけではなく、題材に合う描き方がある)と思ったので、いかに幻想的に、ドラマチックに描くかを考えました。


その世界観の中では、凡庸なセリフは生きられず、やはり耳に残るようなインパクトのあるセリフを付与したいと思いました。


・罪を生業とする女神の世界

・俺は君の被害者になるために生きている

・未来をつなぐ時限爆弾が、愛を連れて爆発する


こういったセリフは、シュンとカコが多く持っています。日常では絶対に使わない言葉ですが、夢やモノローグの中なので、ええやんと思いました。

 

そんな二人の個性が強く目立つ中で、脚本第三稿以降から肉付けしていったのがミクのキャラです。ミクは、もう少しフラットでただ悲しい役だったのですが、もっと物語に介入すれば面白いと思って、キャラ設定を変えていきました。

ミクが髪の毛をハサミで切るシーンは、我ながらいいシーンだと思っています。


燃え盛る炎がシュンとカコなら、ミクは静かな青い炎、斉藤由貴は白い炎、

「私、悲しい、女の子ですか?」こんな台詞があっても良かったかもしれません、『白い炎』のサビです。

 

ちと喋りすぎまちた、最近赤ちゃん言葉にハマってます。

後、このブログ、実は縦読みしたら文章になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘です。深夜テンションで書くと平気で嘘つきます。ちなみにこの作品は、男女関係に限定しないところも、ひとつのポイントです。

 

第4弾の映画も、またガラッと変わります。

次回も30分映画でしょうか? そんな思い込みと先入観は、裏切れば面白い人間独自の感情でしゅ、期待しててくだしゃい。

 

たちゅたでちたっ。

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